Stoeger Automation社へリコイル自動組付け機DGS

ギガキャストなどへの適用が広がるへリコイル

近年のモビリティー軽量化需要に向け、アルミダイカスト(ギガキャスト)や複合樹脂などの多用が増えてきましたが、接合のためにボルト・ねじを用いて締結したい場合には、その柔らかいネジ穴の破損を防止し保護する方法が必要となります。その為にネジ穴にバネ形状の鉄製のへリコイル(ヘリサート・リコイルともいう)を挿入しておくことがネジ穴保護のために有効となります。

従来ならそのへリコイル・ヘリサートを手動で、また一部自動とはいってもへリコイル自動供給やロボットを用い、品質も保証する完全無人の自動化は実現困難でした。


全自動へリコイル組付け機を提供するストーガー社

ドイツ・Stoeger(ストーガー)社は、マガジンやリールから締結要素を供給することなく、自動供給ユニットから個別にへリコイルインサート( コイルネジ、HELICOIL ®ブランド名で知られる) を挿入するための初の全自動システムを開発しました。

ロボットを用い、へリコイルのホッパー供給からタング切りも含めてへリコイルの全自動挿入組付けを実現したい、そんなご要望をかなえる世界初のへリコイル全自動供給締結システムをドイツ・Stoeger(ストーガー)社は提供しています。


へリコイルの供給からタング切りまでをロボットで自動化!

へリコイルはチューブを通して供給されるため、装填マガジンは必要ありません。本ユニットの利点は、そのスリムなデザインにあり、アクセスが難しいネジの位置やロボットや位置決め軸への取り付けでも、水平、垂直、またはその他の方向でのへリコイルインサートプロセスを可能にします。


へリコイル締付の全体的なプロセス効率を最適化

トルク、角度、ねじ込み深さなどの締付パラメータは専用コントローラにより制御され、締結データの監視と記録により、プロセスの品質と全体的な効率が向上します。

特に連続生産において、自動送り機能を備えたコイルスレッドインサート用のドライバーが統合されたへリコイルインサートシステムは、ロボットにも搭載が可能であり、手動ユニットに代わり生産性の大幅向上が狙えます。


品質管理とトレーサビリティも実現

へリコイルをアルミダイカストなどの母材に挿入した場合、色が同系色(シルバー系)の為、ヘリコイルが正常にインサートされたのかを、従来は手作業で1穴ずつ確認が必要であったり、奥まった場所の場合はカメラで確認するのが困難であったりします。
ストーガー社のへリコイルインサート装置では、へリコイルねじ込み時にトルク、角度、ねじ込み深さなどの締付パラメータの監視とデータ記録により、確実な組付けの保証・トレーサビリティ取得が可能となります。

特に連続生産において、自動送り機能を備えたコイルスレッドインサート用のドライバーが統合されたへリコイルインサートシステムDGSは、手動ユニットに比べて大幅に生産性が向上し、品質を担保できます。

ストーガー社のへリコイルインサートDGSシステムについては、弊社イリスへお気軽にご相談ください。